TCT Japanの記事をこのブログの最初の投稿に書いたのは、このブログを開設したタイミングで、たまたま開催されていた展示会で、その展示会に私も出展社の一員として参加し、非常に残念な思いをしたからでした。
日本と中国の違い
昨年の9月に上海で開催された、TCT Asiaに参加する機会を得ました。
展示会場に入るのにもすごい人だかりで、まるでテーマパークの入場待ちをしているかのような雰囲気で、熱気にやられました。
展示ブースもすごい人だかり。 ブースの様子を写真に収めようとしても、こんな感じ。 3Dプリンティングの活気は凄まじいものでした。
日本ではあまり話題になっていませんが、Wilsonのエアレス・バスケットボールもそれを造形しているeos社の展示ブースで、フリースロー大会をしていたり、 TPUを用いた3Dプリンティングで自動車のシートを作った、BASF社の展示も人気でした。
それに対して、1月31日から2月2日までの3日間開催された、TCT Japanの賑わいは、遠く中国に及ばないのです。
なぜこうも違うのか?
3Dプリンティングが、かつて光造形と言われていた頃は、日本はフロントランナーでした。
日本の失われた20年の凋落と同調するかのように、展示会における発信力も低下しています。
プラスチックの3Dプリンティングは、欧米はもとより、中国でも活況を呈しています。 しかし、残念ながら日本は、低調だと言わざるを得ません。
それは、担当している営業の数字に如実に現れていて、日本は肩身の狭い思いをしています。新しい話も中国からが多く、日本は寂しいです。
2024年の業務目標の一つは、日本での3Dプリンティングの市場分析をやり直して、戦略を見直すことです。その1番の大きな課題は、日本だけ、なぜこうもプラスチックスの3Dプリンティングがあまり活発でないのかを明確にすること。
この投稿のタイトルを見て、答えが書かれていると期待されていた方もいらっしゃるかもしれません。すみません、私もまだ探しているところなのです。
品質保証の問題だと言われるが
日本でのプラスチックスの3Dプリンティングが今ひとつな理由の一つとして、私の耳に入ってくる説明は、「品質保証にかかる要求が厳しい」ので量産製品への適用が進まない、というものです。
その面もあるかもしれないですが、日本だけ、という理由には弱い気がします。 少し時間をかけて、その原因を調べようと計画しています。