こちらは、ロボットハンドのPA12によるSLSの造形品ですが、出展者さんに伺ったところ、TCT Japan 2024の3日間の間、誰からも問い合わせを受けることがなかったと、大変嘆いていらっしゃいました。
非常に良い造形品で、3Dプリントによるプラスチックの造形品を利用する非常に良い例だけに残念です。
TCT Japan 2024
1月31日から2月2日の3日間、東京ビックサイトで開催されていた3Dプリンティングの展示会、TCT Japanに筆者も出展社の一つとして出展していました。出展内容は、プラスチック関連です。
このTCTという展示会は、アメリカが展示会の本拠地で、アジアでは日本(1月末ごろ)と上海(5月)に開催される、3Dプリンティングの著名な世界的な展示会です。
世界的な3Dプリンティングの展示会といえば、ドイツが本拠地のFormnextという展示会があります。こちらも東京での展示会はありますが、非常にこじんまりとした展示会にとどまり、TCTと差がつき始めているという印象を持ちます。
世界的に有名な講演者、日本の研究所・大学関係者、大手企業が、3日間、特設会場で講演会を行なっていて、この展示会をくまなく見て、出展社との情報交換をすることで、3Dプリンティングの現在について、相当量の知見が得られる展示会です。
プラスチックを巡る現状
さて、冒頭の話に戻るのですが、金属関係の3Dプリンティングについては盛況であったのにも関わらず、プラスチック関係については厳しい状況だったのが、2024年のTCT Japanの状況だったといえます。
POM(ポリアセタール)の展示とPA11(ナイロン11)の展示が見られましたが、プラスチック関連の展示よりも金属関係の展示の方が気持ち多かった印象を受けました。